郡上八幡の「古い町並み」をご紹介します。

流響の里から歩いて4分ほどのところに見えてくるのが
1つ目の古い町並み、「職人町・鍛冶屋町」の通りです。
その名の通り、鍛冶屋や医者、大工といった様々な職人が住んでいた町です。
家屋の特徴としては家の間口が狭く、奥に長い
「うなぎの寝床」とも呼ばれる造りになっていることです。
かつて家の間口の長さによって税金を決めて徴収していた時代があったためです。
さらには隣家との境に「袖壁」があるのも特徴です。

家屋を支えるとともに、火事の延焼を防ぐ目的があります。
古い町並みのある郡上八幡の北町は2度の大火事にみまわれていて
防火意識は非常に高いものがあります。
「袖壁」だけでなく軒先に「防火バケツ」が並んでいるのもかつての名残といえます。

軒先といえばほかにもこんな、
ひし形で、白いものが吊るしてあるところがあるんです。

実は「お豆腐屋さん」なんです。現在も営業されています。
さらにはこんな看板も。

「いゆみか」とは?
こちらは今で言う美容院を営業されていたところです。
右から読んで「かみゆい」→「髪結い」の意味になります。
もう1つの古い町並み、「柳町」は
流響の里から1本裏の通りにあります。
柳町は侍町として栄えました。

写真は「安養寺」
大きな本堂が家並みの間にそびえます。
柳町を歩くと連続した袖壁を見ることが出来ます。

郡上八幡の古い町並みは町並みが保存されているだけでなく
残していくために住まわれている方がいること、
生活があり、息遣いが感じられるところが魅力だと思います。
そんなところも是非散策の際には感じていただけたら
きっと古い町並みをよりお楽しみいただけることです。
小さな発見がたくさん詰まった郡上八幡の古い町並みを
秋の紅葉シーズンにゆっくりと歩いてみてはいかがでしょうか。